自作パーツ選定シリーズも『その6』まできた。
まずは前回までのおさらい。選定したパーツは電源、グラボ、CPU。
・その1 自作初心者で素人が、予算で選ばない自作PCを作る。
・その2 電源編 『Antec HCG1000 Extreme』がイイ。
・その3 電源編続き 『NZXT E650』もイイよね。
・その4 グラボ編 どっちか決めれん!
『GeForce GTX1050Ti』と『RADEON RX570』
・その5 CPU編 『AMD Ryzen5 2600』でいく!
前回の記事によって、初の自作PCに選ばれたCPUは『AMD Ryzen5 2600』である。
ここで、あとどれくらいのパーツ選定が必要かを確認する。
決まったパーツ | 製品名 | 大体の値段 |
電源 | 『NZXT E650』 | ¥14,018 |
『Antec HCG1000 Extreme』 | ¥18,758 | |
グラボ | 『GeForce GTX1050Ti』 | ¥19,440 |
『RADEON RX570』 | ¥20,498 | |
CPU | 『AMD Ryzen5 2600』 | ¥18,680 |
マザボ | 未選定 | |
PCケース | ||
メモリ | ||
モニタ | ||
光学ドライブ | ||
HDD(SSD) | ||
内臓TVチューナー | ||
金額計 | ¥53,196 |
今回はマザーボードの選定を行なっていく。CPUがRyzenだから当然マザーボードはAMDチップセットのものを選んでいく。
ちなみにIntel、AMDに限らずマザボのチップセットにグラフィック能力が備わっているものはない。
グラフィック能力を備えるものは、『CPU』側である。
CPUにグラフィック出力能力が備わっているものなら、グラボは不要だ。
Ryzen CPUだと
『AMD Ryzen 5 2400G』
『AMD Ryzen 3 2200G』
という末尾に『G』がついたモデルがそれ。
こういった、グラフィック能力も兼ね備えたCPUをAMD製CPUのみ『APU』と呼ぶ。
話が逸れてしまったが、最終的には、オーディオコーデックの優位性から『ASUS PRIME X470-PRO』に決まった。
Contents
初めての自作PCに第2世代Ryzen CPUを積む人のチップセットはX470一択で間違いない。
理由は、もちろん『ちもろぐ』だ。
一方的にこちらが崇拝しているに留まります。
当然自作PCに関しての製品の選び方は『ちもろぐ』を見てもらった方がいいです。
『ちもろぐ』編集長『やかもち』様からご指摘があれば修正いたします。
その点を考慮してご覧ください。
まず、AMDのチップセットは
『X470』
『B450』
『A420』
の3種類があるようなのだが、
『A420』チップセットのマザボは性能も低く流通していないため、実際に私たちが選択肢として考えられるのは
『X470』
『B450』
の2種類だそうだ。
記事としては
『X370』
『B350』
『A320』
とあるが、現在は一世代新しくなっており、
『X470』
『B450』
『A420』
となっている。
2019年7月18日追記
今はもう1世代新しくなったばっかり。
きっと
『X570』
『B550』
『A520』
となるだろう。
第一世代RyzenCPUの時のマザボが
『X370』
『B350』
『A320』
の『3シリーズ』
第二世代RyzenCPUの時のマザボが
『X470』
『B450』
『A420』
の『4シリーズ』
『X370』などの『3シリーズ』系チップセットでも第2世代RyzenCPUを認識できるが、基本第一世代RyzenCPUを使って一回BIOSをアップデートしなければならないそうだ。
要は、第一世代RyzenCPUを持っていないとダメってこと。
時間が経てば、BIOSアップデート済み『X370』マザーボードが出るような印象も受けたが、そこは確実性を求めていきたいところ。
どうせ新しく購入するのなら『X470』か『B450』がいい。
なお、それぞれの棲み分けは世代が新しくなっていても変わっていないとみてよさそうだ。
まずはチップセットの違いをまとめておく。
・流通しているのは『X』系『B』系のみ。『A』系はない。
・『X』系=ハイエンド。『B』系=コスパ。
・『X』系『B』系共にオーバークロック可能。
・『X』系『B』系共にグラボ2枚挿しが可能。
『X』系はRADEON、NVIDIAどちらのグラボでも2枚挿しOK。
『B』系はRADEONグラボのみ2枚挿しOK。
・『X』系は『B』系に比べてUSBポート数が多い。
・『X』系は『B』系に比べてSATAポート数が多い。
それなら『B450』一択でえんちゃうの?絶対グラボ2枚挿しせんやん。
そう。最初はそう思っていた。
でも、マザボはチップセットの種類だけで選べるものじゃなかったのだ。(詳しくは後述。)
他にもちもろぐには、自分でマザボの選定ができるために用意してくれているページもある。
という事で、まとめてみる。
・オンボードLANチップはなるべく『Intel』製を。
Realtek製は壊れやすい。
・M2スロット使うなら、CPUの真下にスロットがあるものを選ぶ。
・音質にこだわるならオーディオチップは『ALC1220』が良い。
先ほどの、マザボは『B450』チップセットでも良くない?議論の結論がここにある。
つまり、上記3点を満たすマザボが『B450』チップセットマザボには存在しなかった。
だから『X470』一択なのだ。
その辺の内容をつぎからお伝えしていく。
AMD対応のマザボの数は少なく、比較しやすい。
『X470』『B450』チップセットの搭載されたマザボ、それだけで製品の数は27種類に絞られる。(規格はATXで)
ハイエンドでなくてもいいからと思い、価格.comで『B450』チップセットで絞ってみると11種類になる。(2019.03.02現在)
大きさに関しては基本ATXでしか考えていない。拡張性、放熱などの理由についてもATXよりもサイズの小さいものを選ぶメリットがない為。
『B450』チップセット兼ATXサイズマザボの中からIntel製オンボードLANチップ搭載のマザボは、というとなんと2種類しか存在ない。
・GIGABYTE 『B450 AORUS PRO WIFI (rev. 1.0)』 15,096円
・ASUS 『ROG STRIX B450-F GAMING』 13,499円
この2製品。M2スロットに関してはどちらもCPU直下にはない。
音楽性能に関してはどうか?
・GIGABYTE 『B450 AORUS PRO WIFI (rev. 1.0)』 ALC1220採用。
・ASUS 『ROG STRIX B450-F GAMING』 不明(SupremeFX S1220Aコーデック)←たぶんALC1220の派生モデル。
て事で、M2スロット使わないならGIGABYTEで良さそうな気がする。ただ、B450チップセットに15,000円もかけるかどうか?が疑問。
AMD対応マザボはASRockかASUSの2択だった。
結局『X470』チップセットでLANチップがIntel製、M2スロットがCPU直下のものを調べてみる。
条件にマッチした製品は以下の8製品だった。
メーカー | 製品名 | 大体の値段 |
ASRock | X470 MASTER SLI | ¥16,846 |
ASUS | PRIME X470-PRO | ¥18,979 |
ASRock | Fatal1ty X470 GAMING K4 | ¥19,663 |
ASUS | ROG STRIX X470-F GAMING | ¥22,339 |
ASRock | X470 Taichi | ¥26,163 |
ASRock | X470 Taichi Ultimate | ¥32,162 |
ASUS | ROG CROSSHAIR VII HERO | ¥32,721 |
ASUS | ROG CROSSHAIR VII HERO (WI-FI) | ¥35,936 |
これはすごい。私なりに言わせてもらえれば、手を抜いている会社か抜いてない会社か?がはっきり分かる結果になったような。
ASRockは自作する人たち『自作er』に人気らしい。これは2019.03.02時点でちょうどASRockツイッターアカがつぶやいていて、それに対するリプによる。
ところで『自作er』てなんて読むのかな?
本当のところはともかく、ガイル大佐としては『ジーサーカー』と呼ぶことにする。
なんか『バーサーカー』みたいで良くない?(正解はジサカーだそうな。分からんかったwww)
どっちにしても結構な値段するよなあ。
『X470』チップセットマザボのオススメはどんなものか『ちもろぐ』に聞く。
正直ASRockとASUS以外のメーカーに用はない。Intel製LANとCPU直下M2ソケットではない為だ。
という事で『X470』チップセットでIntel製LANとCPU直下にM2スロットがあり、もっとも安いモデル2つをもう少し掘り下げて比べてみることにした。
この2製品だ。
結局このあたりの値段に落ち着くのか!?
メーカー | 製品名 | 大体の値段 |
ASRock | X470 MASTER SLI | ¥16,846 |
ASUS | PRIME X470-PRO | ¥18,979 |
予算で選ばないPCを作るといいながら値段を気にしているのは、相場を知らないと、その値段分の価値があるのかどうか判断できない為だ。
良い製品だという理由で値段を見ずに買うのが『予算で選ばないPCではない』という事をご了承いただければ幸いだ。
掘り下げる内容は、『ちもろぐ』でのマザボ選び方ガイドによる。
・オーディオの違い(ALC 1220ならベスト)
・VRMフェーズ数(CPUの安定動作に関わる)普通仕様なら6個でOK。OCする場合12個あれば。
・メモリスロットの数(将来的拡張性に関わる)4スロットが良い。
・Serial ATA(SATA)ポート数(HDDとかSSDの必要数に関わる)6ポートが良い。
・PCI Express 3.0(PCIe 3.0)x16のレーン数(グラボ挿す枚数に関わる)1つあれば良い。
・PCI Express 2.0(PCIe 2.0)x1 のレーン数(サウンドカードやインターフェースカードに関わる)2つあれば良い。
どっちも良いが、オーディオコーデックの差でASUSに決定。
以上のことを2つの製品に対してまとめて見た。正直ほとんど『ちもろぐ』からの引用だ。
もちろんメーカーHPにて自身で再度確認は行なっている。
メーカー | ASRock | ASUS |
製品名 | X470 MASTER SLI | PRIME X470-PRO |
LAN | Intel製 | Intel製 |
オーディオ | ALC 892 | ALC 1220 |
VRMフェーズ数 | 12 | 10 |
メモリスロット | 4本(最大64GB / 3466Mhz以上) |
4本(最大64GB / 3466Mhz以上) |
SATA 6GB/s | 6 | 6 |
PCIe 3.0 x16 | 2 | 3 |
PCIe 2.0 x1 | 4 | 3 |
値段 (2019.03.02時点) |
¥16,846 | ¥18,979 |
2,000円の違いでオーディオが変わる。これなら『ASUS』かなあ。
オーバークロックするならVRMフェーズ数の多い『ASRock』だけど、他の性能はどっちもどっち。
ただ、高品位なパーツを使ってそうなのは『ASRock』だった。
決めた。
マザボは『ASUSのPRIME X470-PRO』でいこう!
決め手は派手な装飾がなく、無骨に作られているところかなあ。
でも『ASRock』の2オンスの銅PCBとか割と好き。
さらに『ASRock』は、オーディオコンデンサがニチコンのファインゴールドシリーズ。
とはいうものの、コーデックが『ALC892』というグレード。
音源は、最初の段階が優れていないと後の段に優れた部品をつけてもそんなに効果は望めない。
それはカーオーディオで経験済みだ。
よって、『ASRock X470 MASTER SLI』のオーディオコーデックが『ALC892』である以上、コンデンサがいくらいいものでも『ALC1220』で普通コンデンサの音質を超えられないと思っていい。
ただ、耐久性はニチコンの方があると思う。
という事でマザボはこんな感じ。AMD対応のマザボは少ないから、調べるのが楽だった。
現場からは以上だ。
最後まで読んでくださったあなたに感謝!!
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・その6 マザボ編(←イマココ。) 『ASUS PRIME X470-PRO』じゃい!
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