ガイル大佐である。
今回は自作PC選定時に結構困った、WDのHDDのラベルの色ごとの性能を記事にしていきたい。
え?いまさら?
って思うよね。そう。今更である。
実はいろんなサイトを巡って見たものの、今のWDのHDDの色ごとの性能の違いをまとめているサイトはGoogle検索において1ページ目に上がっていなかった。
見たところ全て2016年当時『Gold』があるWDの編成を説明している記事だった。
その中には、今は廃盤になっている『WD AV-GP』や『WD GREEN』の情報などもあり、最新の情報を得るのが大変だった。
よって、2019年現在における『WD HDD』の性能についてまとめてみようというわけだ。
ちなみに、昔の記事でもラベルごとの用途に関しては今も変わらない。だから今のWD HDDの記事がないのだと思う。
しかし、当時からおよそ2年ほど経過しているのにHDDの性能が変わっていないとは言い切れない。
ここに2019年における正しいWD HDDの色ごとの性能を記していきたい。
2019年現在のWD HDDラインナップは7種類。
個人の内臓ハードディスクドライブストレージでの種類。
グリーンや、TV録画用のAV-GPは現在流通があったとしてもラインナップにはない。
・WD 『Blue』 PC 『Desktop』 Hard Drive
・WD 『Blue』 PC 『Mobile』 Hard Drive
・WD 『Black』 Performance 『Desktop』 Hard Drive
・WD 『Black』 Performance 『Mobile』 Hard Drive
・WD 『Red』 NAS Hard Drive (企業用にRed proがある。)
・WD 『Purple』 Surveillance Hard Drive
・『Ultrastar』 SATA Series
単純に考えると、それぞれ色毎に棲み分けされている。実質5種類。
どんな用途向けに開発されたのかも簡単に書いておく。
・青:一般的なやつ。(昔あったグリーンと統合。昔あったTV録画用の『WD AV-GP』もここに属する。)
・黒:青のハイパフォーマンス版(データ転送速度が青より高速)
・赤:24時間365日常時稼働環境向け。NAS用(後述)
・紫:24時間365日常時稼働環境向け。その中でも監視カメラ用
・ウルトラスター(もう色ちゃうwww):サーバ向け。とにかく全部すごい。何も考えたくない人はこれ買っておけば間違いない。
とにかく性能の違いだけ頼む!な人へ。
手っ取り早く色別の性能を列挙した。また、容量は2TBのみとした。
性能以外にも興味がある人は続けて読んでほしい。
上記『素人的WD 2019年ラインナップ』にあるWD『Blue』『Black』のモバイル用のHDDについては自作PC用途外なので、ここでは割愛させていただく。
性能差を示す表が画像データなのが恐縮だが、ワードプレス上で表を作ったら横にスライドできず、表のレイアウトが散々で非常に見にくかった為だ。
プログラミングに詳しい人なら横にスライドできるカスタムも可能みたいだが、専門外なのでやめた。
画像をクリックすれば新しいウインドウで拡大できるので大目にみてほしい。
以下は参考資料として確認したサイトだ。
Ultrastarのみサイトが違う理由は、エラー率(回復不能なビット読み出し)の部分が、1番目のサイトのデータシートでは10の14乗分の1なんだが、2番目のサイトのデータシートでは10の15乗分の1な為。画像にある型番なら10の15乗分の1のが正しいと思う。
では、出揃ったところでそれぞれの性能をもう少し掘り下げてみようと思う。
あ、その前にNASに関して。NASは知ってる。って人は、読み飛ばしてもらって構わない。
NAS用だからと言ってNASとして使う必要はない。
NAS(Network Attached Storage)呼び方はもちろんナス。
素人的にはネットワークHDDの方が分かりやすい。
NAS用。という意味は『NASスペック』と思っていい。
よく言う『ミリタリースペック』みたいなもん。
NASじゃないと使えないという事ではない。
つまり、WD『赤』は24時間365日常時稼働環境でも対応しうるNASスペックのHDDですよ。と言うこと。
他にも色々チューニングされている部分はあるが、ここでは触れない。
詳しく知りたい方は、WD Redの概要を参照されたい。
NASについてもう少し詳しく。
TVを録画するのにNAS環境は必要か。
NAS用と書いてあるHDDでもシリアルATA接続すれば、ただのHDD。
もう一度お伝えする形になるが、個人でシリアルATA接続して使用する分に『NAS用』というのは、耐久性を謳うために使われているというイメージでいいと思う。
ざっくり言うと、LANケーブルで接続されてあるHDDで、バッファローのリンクステーションみたいなやつ。
その中にTV番組を録画することも可能。
仮にNASにTV番組を録画してしまえば、それ1台で、家庭内のパソコンやTVからその中の番組を視聴することができる。
場合によっては、スマホから自宅のNASにアクセスして、外出先であれども自宅で録画した番組を見ることも可能。
その他にもNASに写真を保存しておけば、スマホからでも、自宅のパソコンからでもアクセスは可能。
私の目的は、
自作パソコンにTVチューナーをつけ、
そのPCで録画ができるようにしたい。
つまり、録画した番組を家中のTVで見たいわけではない。
だからNASを構築する必要はない。
しかし、録画は頻繁に行う予定。
したがって録画用HDDとして、NASスペックの『WD Red』を使う理由はある。
次の項からは、WD HDDのそれぞれの性能の違いを掘り下げていきたい。
それぞれのHDDの違いは回転数で分けられるとみた。
もう一度画像を貼っておく。見にくくて申し訳ない。
回転数の違いでHDDの性能を分けることができる理由は、『7200RPM』なのか『5400RPM』なのかで保証期間が異なるからだ。
2TBの容量で比べた限りでは、『7200RPM』製品の保証期間はすべて5年だった。
『Black』『Red Pro』『Ultrastar』の3種類。
性能も『Black』<『Red Pro』<『Ultrastar』になる。
『5400RPM』製品の保証期間は2年と3年。
『Blue』は2年。『Red』と『Purple』は3年だ。
この違いは24時間365日稼働に耐えうるかどうかでできた差だろうか。
ちなみに『Blue』で24時間365日無茶な使い方すれば2年待たずに壊れる…?
どうなんだろ。
WD『Blue』『Red』『Purple』って同じちゃう?
だからどうしたと言われればそれまでだが…。
そう思う理由は、性能差がほとんどない。
また、型番もその3種類に関しては統一性がある。
・Blue 型番『WD20EZRZ』
・Red 型番『WD20EFRX』
・Purple 型番『WD20PURZ』
つまり、
・『Blue』のファームウェアを24時間365日NAS用に開発したもの 『Red』
・『Blue』のファームウェアを24時間365日常時録画(監視カメラ)用に開発したもの『Purple』
と言える。(ファームウェアかどうかは分からんけど、素人なんで多めに見てほしい。)
ロード/アンロードサイクルが『Red』『Purple』で倍違うのは、『Purple』 は監視カメラ用だからだと思う。
監視カメラは、基本ずっと書き込みをしているので、ロード/アンロードサイクルは『Blue』と同じで心配ないだろうとの見解だと思う。
このロード/アンロードサイクルっていうのは、素人的にお伝えするなら、電源オン、オフの回数。(手動に関わらず。)
HDDのヘッドが記憶領域(ロード)から記憶領域外(アンロード)に移動する回数の事らしい。
これが所定の回数を超えると、極端な事を言えばヘッドが移動できなくなる。
つまり読み書きできない=寿命。だと理解する。
TV録画用途においてHDDのキャッシュは64MBで良さそう。
この理由は、2TBの容量で言うならば、
ほとんどのHDDのキャッシュが64MBであることと、
監視カメラなどの常時フルHD画質録画用の『Purple』 でもキャッシュが64MBであることだ。
つまり、TV録画の書き込みに関して言えばキャッシュは64MBで十分足りているのでは?とみた。
以上、性能差を見ての勝手な考えを示した。
あなたのHDD選びに少しでも参考になれば幸いだ。
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